2015年に購入してから一度も交換しておらず、過去の交換歴もわかりません。
走行中に切れたらパニックになる自信がありますので、転ばぬ先の杖、クラッチケーブルを交換します。
車体についているクラッチケーブルは、すでに廃番で、部品番号が変更されています。
旧部品番号 32731237693
新部品番号 32732324959
まずは準備。
購入したクラッチケーブルにガムテープでダムを作り、余っているフォークオイルを入れて、重力で下から出てくるまでしばらく置きます。
アウターケーブル内にテフロンチューブのようなものが入っています。
テフロンチューブであれば、摩擦係数が非常に低いので注油は不要かもしれませんが、デメリットが思い当たらず、インナーワイヤーの防錆のためにも注油したほうが良いのではないかと考えています。
準備ができましたので、交換していきます。
ハンマーの柄などをフレームに引っ掛け、テコの原理でグイっとクラッチのレバーを押します。
ワイヤーに遊びができるので、タイコを外します。
途中のタイラップを切って、古いクラッチケーブルを外します。
写真を撮り忘れましたが、ハンドル側のクラッチレバーをバラしてグリスアップし、新しいクラッチケーブルを組みつけます。
Rider's Handbookに従い、クラッチレバーのクリアランスを調整します。
- Rider's Handbookの手順にはありませんが、最初にクラッチ側のロックナット(A)を緩め、スクリュー(B)を緩めておいたほうが以下の作業がやりやすいです。
- ハンドル側のクラッチレバーのケーブル調整スクリューのロックナット(1)を緩める。
- (C)の寸法が201±2mmになるよう、ハンドル側の調整スクリュー(2)を回す。
- ロックナット(1)を締める。
- クラッチ側のロックナット(A)を13mmのスパナで緩める。
- ハンドル側のクラッチレバーの遊びが2±0.5mmとなるようにスクリュー(B)を回す。
- スクリュー(B)を10mmのメガネかスパナで押さえながら、ロックナット(A)を13mmのスパナで締める。
ケーブル交換、グリスアップ、クリアランス調整後は、びっくりするほどクラッチの引きが軽くなります。
取り外したクラッチケーブルは注油して清掃後、出先での有事に備えパニアケースに入れておきます。
以上、クラッチケーブルの交換でした。