2019年3月に実施した内容を備忘録として記事にまとめておきます。
オルタネーターをSilent Hektik社の410Wのものに変更した際に、併せてバッテリーも交換しています。
Silent Hektikの410Wオルタネーターの取り付けについては、いつか記事にまとめたいと思います。（発電能力は280Wから410Wに上がりました。）
【追記】まとめました ↓
当時すでに購入から4年経過しており、また純正バッテリーは開放型で狭いシート下での補水などのメンテナンスが実に面倒で、密閉型のメンテナンスフリーバッテリーへの交換を検討しました。
型式 52515（BMW純正部品番号 61211459650）
25Ah（型式 52515）の大きなバッテリーは、R100RSの特徴でもありますが、福田モーター商会さんのブログに「BMW純正 12V19Ah メンテナンスフリーバッテリー」についての記事があり、大変参考になりました。
このバッテリーは密閉タイプのメンテナンスフリーバッテリー(MFバッテリー)です。一般的な開放型バッテリーよりも自己放電率が低く、スイッチを入れた瞬間の起電力は開放型バッテリーより優れています。また補水の必要が無いため寿命が尽きるまでほぼメンテナンスする必要がありません。R100シリーズやK100シリーズのように12V25Ahの開放型バッテリーを標準使用している場合でも、このバッテリーを使用した方が何かと便利です。
- 福田モーター商会さんは、2021年2月末をもって事業譲渡されていますので、いずれこのリンク先も消えてしまうかもしれません。
こちらの19Ah（型式 51913 / BMW純正部品番号 61212346800）のバッテリーは、左右幅185mm、高さ170mmと、25Ahの純正バッテリーとほぼ変わらず、前後長は130mmから80mmへと50mm小さくなり、重さも8.7kgから6.5kgへと、2.2kg軽くなります。
25Ahは、下図の18, 19, 20の部品で固定していますが、19Ahは前後長が11のバッテリーケースとほぼ同じなので、これらの部品を使用せず、15のテンションベルト（BMW純正部品番号 61211243562）2本で固定できます。
メンテナンスフリーで補水が不要、電解液やガスを排出するための排気パイプ類、9, 10, 16, 17も不要になります。
R100RSはシートベースがスチール製なので、腐食の心配も減り、密閉型のメンテナンスフリーバッテリーにするメリットは大きいです。
型式 51913を検討しましたが、最終的には台湾「Kung Long」社製のWP22-12NEに交換しました。
https://klb.com.tw/upload/product_pdf/en/WP22-12NE.pdf?v=ech9vc2ou
固定用のテンションベルト（BMW純正部品番号 61211243562）も購入しています。
このバッテリーは、自動車やバイク用のスターターバッテリーではなく、電動車椅子などに使用する、ディープサイクルバッテリーです。
スターターバッテリーは、セル（スターター）モーターを回す際に大きな出力を発揮できるよう設計され、走行中は常に発電機からの充電で、ほぼ満充電に維持されるため、使い切って減ったら充電するようには設計されていません。
対してディープサイクルバッテリーは、大電流でセルモーターを回すようには設計されておらず、使い切って減ったら充電する、一般的な電気機器の充電式バッテリーのイメージです。
使用用途が違うので、求められる性能も異なります。
本来の用途とは異なりますが、以下の理由からこのバッテリーを選定しました。
- 値段が安い。
- メンテナンスフリー。
- ブログや製品レビュー等を見るとバイクに使用している人が多く、評判も良い。
- 2kg程軽量。
- この製品の容量は22Ahで、純正バッテリーの25Ahには劣るが、19Ahの51913を上回る。（すべて20時間率）
- サイズが51913とほぼ同じでバッテリーケースへの収まりが良い。
心配していたセルのクランキング能力ですが、全く問題なく、むしろ交換前の純正より元気よく感じます。
カタログには、「5秒間の最大放電電流 330A」とあります。
CCA（コールド・クランキング・アンペア）と比較するものではないと思いますが、それなりの能力なのではないでしょうか。
参考に19Ah（51913）のCCAは170Aです。
すでに、交換してから3年半近く使用していますが、これまで一度もトラブルはありませんし、性能の劣化も感じていません。
何の不満も無く使用していますが、このバッテリーの設計寿命は3年～5年です。
そろそろ次のバッテリーを検討しなくてはいけません。
【追記】バッテリーの交換はこちら ↓
