グリップヒーターのコネクター端子について

トップブリッジを交換する際に、グリップヒーター配線のコネクターから端子を取り外す必要がありました。

 

ネクターには端子のツメが掛かってロックされています。
端子のロックを外す工具は「京都機械工具(KTC) コネクタターミナルツール ECC-1T」を使用しました。

 

ネクターから外す際にグリグリして端子のツメを曲げてしまったので交換します。

ファストン端子の110型ですが、手持ちのものとは微妙に寸法やツメの位置が異なり、コネクターに入りません。

銀色が純正品、金色が手持ちのもの。


またケーブルが非常に細く、おそらくAWG 24(0.2mm²)くらいだと思いますが、この端子は近所のホームセンター等では取り扱っていないようです。

純正の端子の寸法を測り、タイコエレクトロニクスのホームページで適合しそうなものを3点ピックアップしました。

  • 型番 150571-2
  • 型番 160922-2
  • 型番 1217281-2

 

この中から比較的入手しやすいものを検索し、160922-2に決定。

 

必要数は4個ですが、購入単位が50個です。
一生かかっても使い切れません。

160922-2 : FASTIN-FASTON 平型端子
MADE IN ITALY

 

せっかくなのでコネクターハウジングも更新します。
こちらは純正部品が入手できます。

純正部品番号 61131361706


それでは、部品がそろったので交換作業に入ります。

 

ツメの曲がった端子を切り落とし、ケーブルの被覆を剥ぎます。

先端から3mm程、被覆を剝ぎます。


圧着工具は泉精器製作所のB‐125を使用しています。
圧着後の仕上がりが良く、お気に入りの工具です。


圧着が完了しました。

老眼なので作業中は良く見えませんでしたが、きれいに加締められていて一安心です。

圧着完了

 

圧着した端子を新規購入したコネクターハウジングに差し込みます。
事前にコネクター内と端子にシリコンスプレーを吹いておくと、引っかからず作業性が良いです。

KTCのコネクタターミナルツールで端子を後から押し込みます。

端子がコネクターに収まりました。

 

ネクターを接続し、フレームに配線を這わせてタイラップで固定すれば完了です。
タイラップはリユースできるタイプを使用しています。

フレームに固定して完了です。

今回は端子の選定に時間がかかりました。

これでやっと燃料タンクを車体に戻せます。