ブレーキホースの製作

2016年6月の作業内容です。

当時ブレーキホースからフルードが滲んでいたので交換しました。

記録と記憶のあるうちに記事にまとめておきます。

 

目次

 

純正部品の採寸

純正部品を取り外し、寸法やねじのサイズ、車体への取り付け方法などを観察し、データを収集します。

下の図はネットで見つけたキャリパ―側の純正ホースの図面です。
両端のフィッティングを含めた全長は363mmになります。

RealOEMの補足欄にもほぼ同じ寸法である L=362MM との記載がありますが、外したホースを実測すると全長380mmくらいありました。

ブレーキキャリパー側
BMW部品番号 34321235736

RealOEM.com - オンラインBMWパーツカタログ

 

設計

採寸したデータをもとに、下図のような部品構成、寸法としました。
純正部品の実測値に近い寸法で設定しています。

上 マスターシリンダー側
下 ブレーキキャリパー側

 

部材調達

部品構成が決まったら必要な部材を調達します。

購入した部品を表にまとめました。

GOODRIDGEのパーツはこちらで購入
http://www.keinz.com/GOODRIDGE2C.htm

ステンレスアダプターはこちらで購入
https://www.kinokuni-e.com/productdetails/120/4/39/1/3

その他はamazon等で購入していると思います。

 

ホースの組立準備

部材がそろったら組み立ての準備をしていきます。

ホースの切断はステンメッシュがばらけるのを防ぐため、ガムテープをしっかり巻いてからディスクグラインダーで切断しました。

オリーブとのすき間ができないよう、中のテフロンホースの切断面は直角に仕上げます。

ステンレスアダプター(989545SS)の中にはインバーテッドフレア(凸)が圧入されているので長めのM3のねじを締めこんで取り除きます。

インバーテッドフレア(凸)

組立手順については先達の方々の記事や、GOODRIDGEのカタログの後半に詳しく記載されていますので、ここでは省略します。

https://goodridge.com/performance-parts-catalogue/

 

車体への組付け

完成したホースを車体に組付た状態です。(写真は昨年撮影したもの)

マスターシリンダー側のブレーキライン
ストレートバンジョーの両側に銅ワッシャを入れてバンジョーボルトで締めます。
フレームと擦れる部分は強化ガイドチューブを通して保護しています。

燃料タンクの下側

ブレーキキャリパー側のブレーキライン全体

アッパーカウルの下側

フロントフォーク側

 

車体に組付けた後、ブレーキフルードを入れて、エア抜き、漏洩・動作確認をして完了です。

 

早いもので作業からすでに7年。

次に交換するときは HEL Performance のブレーキラインをオーダーしたいです。